こんにちは、ゴローです。
名古屋21大師霊場巡りの、前半戦の記事が書き終わりましたので、
ここで改めて、なぜ「車いす遍路」ということを行おうと思ったのか?ということついて本日の記事では書いていきたいと思います。
車いす遍路をする上で、自分なりのルールの確認と、さらには、病気をやめることの決意・病気でも楽しめることの決意も併せて再確認していきます!
Contents
「車イス遍路」を行う上でのルール
基本的に、全行程を自力で進む
整備されていない公道の上を、車椅子で長距離進むということが、どれだけ大変なことなのか、実感しています。
だからこそ、体の全身を使って筋肉をつけるためにも、自信をつけるためにも、時間はかかってしまいますが、自力で(自走で)進むことで完走したいと思っています。
基本的には、上半身を使って漕ぐことだけで進んでいますが、(僕の病気の場合は)本当は下半身こそ鍛えないといけませんので、足首の力でちょっとずつ動く方法も使いながら取り組んでいきたいと思います(今のところ、一部の坂道のみですが)。
※立っていることが出来ないというだけで、足を動かすことが出来ないわけではないので、下半身も使うことをお許し下さい。何かの大会ではないので、自分で決めたルールで取り組めばいいですよね?
第三者の方のお手伝いは、喜んで受ける
この挑戦を、自分一人だけで行うことは現状では出来ないため、家族に付いてきてもらっているわけですが、家族に車椅子を押してもらうことは絶対にしません。
ただし、心優しき方が、「押しましょうか?」と言っていただける場面が、もしかしたらあるかもしれませんので、そういった場合には、喜んでお受けしようと思います。
自力ではなかなか思うように進めず、特に勾配のある道に関しては、真っすぐ進むこともけっこう難しく、全く前に進まない時があります。そんな場面に遭遇している人を客観的に想像すると、自分なら放置はしておけないと思いますし。
※ちなみに、今のところ手伝いましょうか?と言われた経験はありません。
少し後ろを歩いている、手伝うことはない親を見て、不思議そうに2度見する方は何人かいらっしゃいましたが(笑)
一部遍路道中は、車を使用する
基本的には、札所間(お寺とお寺の間)に関しても、全て車椅子で進もうとは思っているのですが、9番と10番の間はやめます。
札所間の距離が一番長いのが9番と10番の札所間で、16kmもあります。
距離がかなり長いということもありますが、自宅を挟んで正反対に位置しているということもあり、9番札所を前半戦のゴールとし、10番札所を後半戦のスタートという形で進めていきたいと思います。
1kmという距離でも、車椅子だとかなり大変なので、9.3kmある12番と13番の札所間に関しても車を使用します。
21大師の巡礼本を見ていても、1.5kmを超えてくるところは、徒歩〇〇分ではなく、バスでの経路が書かれているので、この2つの札所間以外を車椅子で制覇出来たらまずまずですよね?(歩き遍路をされる方も、同じような気持ちで巡ってみてはどうでしょうか)
その他、車椅子で通るには難しい場所が出てきた場合には、車を使用する箇所も出てくるかもしれませんが、極力車椅子での走行を頑張っていきたいと思います。
※今のところ、2つの札所間以外は、車椅子で完走しています。
「車イス遍路」を選んだ理由
まずは、新しい人生を始めるにあたり、何かを始めたいと思った時に、真っ先に思いついたことが「ブログ」でした。
ブログであれば、今の自分の状態でも可能だと思ったからです。
そして、ただブログを始めるだけでも良かったのですが、ブログを始めるのであれば、「(自分も含めて)少しでも元氣や勇氣を与えられる・単純に楽しんでもらえるブログ」にしたい!という想いがありました。
そんな理由から、身につけてきた健康知識や病気との向き合い方を、ただ発信するだけでは面白くないな、何か「動き」のあることに挑戦していきたいなと思いました。
その方が自分らしいし、読者の方にも、よりオリジナリティーな楽しみ方がしてもらえるのではないか?と思ったからです。
その上で、僕がどんどん元氣になっていく姿を見ていただくことで、同じように病気がある人にとっては勇氣づけられると思ったし、何より楽しんでもらえると思ったからです!
そういった想いから、その「動き」のある挑戦に選ばれたのが「車いす遍路」なわけですが、この挑戦を選んだ理由は、大きく分けて2つあります。
①ご利益の期待と弘法大師(空海)への憧れ
ご利益(健康祈願)を期待
そもそもお遍路とは?
最近では健康増進、パワースポット巡りなど、色々な使われ方があるのがお遍路。「お遍路」とは、弘法大師(空海)の 足跡をたどり、八十八ヶ所の霊場を巡拝すること。
お遍路の目的は、健康祈願、自分探しや開運・縁結びなどそれぞれです。
ざっくりこんな感じですが、健康祈願の想いを込めながら、そして健康増進のためにも、お寺を参拝していきたいと思いました。そして、順番に巡っていくという巡礼形式の方が、21のお寺を巡ることが1つのゴール!と、目標が分かり易いことも魅力的でした。
弘法大師(空海)への憧れ
これはあまり理解されない部分かもしれませんが、単純に弘法大師が好きです(笑)
正直、弘法大師が何をした人なのか、ホントの意味での偉大さを分かってはいないのですが、大学生の時に、友人達の間で「大師!大師!」と、とにかく連呼することが流行っていました。
どんな大学生やねん!(笑)という感じですが、怪しい友人達でも、怪しい大学に通っていたわけでもありませんよ。そして、決してふざけていたわけではなく、なぜか弘法大師に惹かれていきました。
病気になったこと自体は「大師の試練」と呼ばれるかもしれませんが、今回、僕がこういった挑戦を行うことが出来るにまで復活したこともまた、弘法大師のおかげであり、お導きという考え方も出来るかもしれません(笑)
②本来の自分を取り戻すために(病人をやめるために)
病気になってからというもの、ストレス解消になることはないのか?病気を考えないために夢中になれることはないのか?と、人から尋ねられることも多かったし、また、長い間自問自答もしてきました。
そして結局、僕が好きなものは、「旅・スポーツ・グルメ(お酒)」という元々好きだった3つしか考えられませんでした。
でもさあ、今の自分には出来るわけないじゃん!ってずっと思っていました。
でも、出来なかったわけじゃなくて、最初から諦めてやっていなかっただけ!と、だんだんと氣付くようになってきました。
そう考えてみると、「旅・スポーツ・グルメ(お酒)」の3つを全て満たしていて、今の自分にも挑戦できそうなことが、まさにこの「車いす遍路」でした!
旅(旅行)
日本全国に飛び回ることが、とにかく好きでした。時には電車で、時には自転車で、そして各地を歩き回って巡ることが大好きでした。
思えば、病気が発症したのも旅の最中でした。直前の3か月も、北海道へ福岡へと・・・。忘れかけていたけど、これが自分なんです!
座れる時間が出てきた以上、その時間をフル活用して、車椅子を使ってでも行きたい所に行けばいいんです!きっと本気出せば、寝たきり状態でもホントは出来るんです!
「巡礼」とは、旅に出たくなる人々の願いを、気軽に叶えるための仕組みです。ぴったりじゃないですか!これが、今の僕に出来る、まさに「旅」だと思います。
スポーツ
これが、今一番やりたいことです。そして、車椅子が自由にこげるようになれば、スポーツをまた出来る可能性が出てくる!って思いました。
もちろん、目指すところは完全復活なのですが、いつどのタイミングで「そこ」までたどり着けるか分からないので、今やれることは、まずは車椅子をこげるように、座る時間を長くすることだと思っています。
ずっと寝ていて筋肉もかなり落ちているし、動くと症状悪化して簡単ではないですが、やれるとこからやっていかないと、先には進めないですからね。無茶するのが元々の自分のスタイルだったはず!
筋肉をつけるためにも、その先にあるスポーツに繋げるためにも、車いす遍路は最高の手段だと思っています!
グルメ(お酒)
旅とも繋がるのですが、その土地の名物グルメ・ご当地グルメを食べることが、おいしいものを食べることが、何より幸せな時間でした。もちろん、日常の中で東海3県のグルメを食べ歩くことも大好きでした。
ただ、お酒(特にビール)という、最強のアイテムを失ってからは、食べ物に対してもあまり美味しいと感じることもなくなり、グルメへの熱意もほぼなくなっていました。
でも、遠くまでは行けなくても、お酒は無くても、今の状態なりの楽しみ方はあるはずですよね。この車いす遍路の中でも、食べ歩きの要素は作れると思いました!
何より、病気してから完全寝たきりになって何も出来なくなった時でも、ご飯を食べることだけは出来たこと、めちゃめちゃありがたいことでした。
「健康になるために〇〇を食べる」って考えすぎていました。逆でした。
「美味しいもの食べたい!その熱意が、健康を作る」でした。
そうです!!
「旅・スポーツ・グルメ(お酒)」の3つを全て満たしてくれるのが、まさにこの「車いす遍路」なのです!!我ながら、よく氣付いてくれたぜ!笑
これが自分でした!病気があるからといって、それが変わるわけではありません!
誰でもそうだけど、自分「らしさ」を忘れたら、絶対にダメなんです!!
制限はあるものの、体を起こせる時間がある以上は、その氣になれば必ず道はあるはずなんです!
本来の自分を取り戻すためにも、文字通り「旅」に出たいと思っています!!
その先に、その中にかな?きっと、病気をやめるための鍵があるような氣がします。
それでは、本日もありがとうございました。