こんにちは、ゴロ―です。
愛知県で毎年開催されている障がい者スポーツイベント、「第18回あいち障害者フライングディスク競技大会(2019年)」に参加してきたのですが、この大会を知っているでしょうか?
誰もが一度は使用したことがあるのではないでしょうか?フリスビーを使用した競技となっています。本日の記事では、実際に参加してみた感想や会場の雰囲気などをお伝えしていきたいと思います。
フライングディスク競技とはどういったものか?
一般的にフリスビーと呼ばれている道具ですが、正式名称を「フライングディスク」と言います。私も以前からフリスビーに触れる機会は何度もありましたが、正式名称は今回初めて知りました。
こちらの写真は、大会会場の練習場にあった実際のディスクになりますが、日本障害者フライングディスク協会による公認ディスクとなっています。直径が23.5cmとなっており、重量は100±5gと定められています。
競技の種類は主に3種類に分かれています。
①アキュラシー(個人)
②アキュラシー(団体)
③ディスタンス(個人)
①②のアキュラシーという競技は、一定距離から標的を狙う正確性を競う競技になっています。下の写真が標的なのですが、これを「アキュラシーゴール」と呼び、直径0.915mの円形に定められています。
ちなみに、この写真は体育館の外の練習場に置いてあったゴールになります(本番の競技は体育館の中で行われます)。
この競技は、ゴールまでの距離によって更に分かれており、5mの距離がある「ディスリート・ファイブ」と、7mの距離がある「ディスリート・セブン」があります。
また、初めて参加する人限定のオープン競技として、ディスリート・スリー(3m)という種目もありますが、こちらは正式な競技ではなく、本大会オリジナルとなっています。
距離は3種類それぞれとなりますが、10回ディスクを投げ、ゴールを通過した回数が一番多い選手が1位となります。
一方、③のディスタンスという競技は、飛距離を競う競技となっており、一番遠くまでディスクを飛ばした人が1位になるという、実に分かりやすい競技です。
こちらの種目では、男・女、立位・座位(車いす等)にそれぞれ選手が分かれており、3投した中で一番成績の良いものが記録となります。
大会会場・開会式・競技などの様子は?
会場は、「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ」のホームアリーナでもある、ドルフィンズアリーナです。相撲の名古屋場所などが行われる愛知県体育館としても有名な場所です。
午前10時前後から、オープニングセレモニーと開会式が始まります。
愛知県立松陰高校の和太鼓部や、中部大学春日丘高校の吹奏楽部が式を盛り上げてくれます。写真は吹奏楽部の様子ですが、素敵な演奏、マーチングバンドでした。
演奏が終わった後、東海地方で活躍されている高橋みつるさんと林ともみさんを司会者に招いて、開会式が始まります。
高橋さんは、手話通訳士の資格を持ち手話講座などを開催されており、林さんは障がいのあるお子さんを育てながら講演活動などを行われているということで、そんなお二方による司会で行われるのがなんだか良いですよね。
そして、もう1人、筋ジストロフィーという病気を抱えながら、朗読会などを行われている相羽崇巨さんの3名が司会者です。
そして、このボランティアスタッフの数を見て下さい!
こういった大会に出場するといつも思うことが、ボランティアスタッフの皆さんのおかげで大会が成り立っていることへの感謝ですね。先ほど紹介した春日丘高校の吹奏楽部の方たちは、午後はボランティアスタッフとして、選手の誘導やお手伝いをしてくれます。
開会式には、代理ではありますが、河村名古屋市長や大村愛知県知事のあいさつなどもあり、また、昼頃になるとスペシャルライブとして、「うたのギリギリおにいさん&おねえさん」として活躍されている本田智奏さん・川名洋行さんによるステージイベントも行われます。
競技の方は、ディスタンス→アキュラシー個人→アキュラシー団体決勝の順番に行われていくのですが、私が出場したアキュラシー5m種目の様子が下の写真です。
5m競技の参加者が一番多いのですが、7~8人で1組のグループが作られ、その中で順位を競います。順番によっては、待ち時間が緊張を上乗せしてきますが、始まってしまえば一気に10投するということで、あっという間に終わってしまう印象があります。
【大会概要】
〇開催日:2019年12月8日 (日) ※例年この辺りで開催
〇会 場:ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)
〇参加料:1200円
〇表 彰:各種目(各グループ)3位まで
〇記録賞:有り(順位と記録が記載される)
〇主 催:あいち障害者フライングディスク協会・中日新聞社
〇後 援:愛知県・名古屋市・名古屋市教育委員会 他
実際に参加した感想・表彰などは?
この大会では、各競技(各グループ)の3位までに入ると、メダルが授与されます。私も初出場ながら、おかげさまで2位に入ることができ、銀メダルをいただくことができました(下の写真)。
ちなみに、こちらのメダルは、焼き物の産地として有名な瀬戸市で制作されているもので、大会に携わる全ての人を称えて作っていただいているそうです。
写真にあるのは、記録賞と、参加賞の冷凍保存パックです。協賛企業である愛知県宅地建物取引業協会の名前が入っていますが、そういえば、私もここで宅地建物取引主任者証をもらったことがあったなあと懐かしいです。どうでもいい話ですが(笑)
この競技の最大の特徴は、障がいの区別に関係無く、同じグループの中で競い合うことだと感じました。基本的に、パラスポーツは障がいの種類や程度により区分けしますので、一緒に競い合う競技としては唯一と言ってもいいかもしれません。
参加者の多くは知的障害の方のようですが、実際に、私のように車いすを使用して座って行う選手と、立って行う選手が同じグループの中にいるわけです。
立位・座位のどちらが簡単なのかというのは、両方をやってみないと分からないとこではありますが、競技ルールの条件は同じということで、一緒に競い合うことができるように工夫されているわけです。
さらに、障がいの区別だけでなく、年齢や性別も関係ない組み合わせです。もっと言えば、健常者だって同じルールの元で出来そうな競技ですので、正式な大会は別としても、一緒に参加できる競技となって普及していくと良いなと感じました。
このように、誰もが気軽に楽しむことのできる競技ですので、選手として、スタッフとして、大会以外でも多くの方にこの競技を知っていただき、体験していただけたら嬉しく思います。