こんにちは、ゴローです。
本日の記事では、「怒り」という感情について書いていきます。
最近、「アンガーマネジメント」という言葉を目にする機会も多いかと思います。
「怒り」という感情の構造を知ることで、それをコントロールしていくことが出来れば、心身の健康面にも大きな利点があります。
怒るということが健康に悪そうなことは、なんとなくイメージできると思います。実際、筑波大学の研究によると、怒りを感じることで、自律神経に乱れが生じ、心拍数や血圧の上昇が起きて、結果、血流の悪化を招いてしまうという結果が出ています。
そうならないためにも、まずは「怒りの構造」を理解し、簡単に出来る「怒りのコントロール方法」もこの記事で紹介していきますので、日常の中で実践してみて下さい。
Contents
怒りの構造を勉強する
まず、そもそも「怒り」には構造があるということを覚えておいて下さい。構造を理解することができれば、当然、自分で怒りをコントロールしやすくなりますよね。
最初に抑えておきたいポイントは、怒りの原因を、「人のせい」や「環境のせい」など、原因を外部に置きがちですが、一番大きな怒りの原因は、「自分にある」ということです。言ってみれば、自分で怒ることを「選んでいる」という感覚です。
自分や周りの人のことを想像してみて下さい。
同じことが起こっても、異常なくらい怒っている人っていませんか?自分なら、他の人なら、そんなに怒らないと思うけど・・・、といったことはよくあると思います。
「どういう時に」・「どれくらい」怒るのか、あるいは怒らないかは、人それぞれということです。つまり、怒る人は、自分で怒ることを「選んでいる」のです。
そしてもう一つ、感情のメカニズムを考えると、怒りというのは、「セカンダリーエモーション(第二次感情)」であるということです。
怒りというのは、単体で存在しているわけではなく、その背景には、「恐れ」や「寂しさ」といった大元の感情があり、その二次的な作用として、怒りが存在しているのです。
自分の怒りが、どんな感情から派生しているのかを知っておくことが大切です。「寂しいから怒る」のか?「悲しいから怒る」のか?それとも、劣等感から?苦しいから?愛しているから?・・・いろいろあると思います。
こういった具合に、ただ無意味に怒っているわけではなく、別の感情が隠れているから怒っているわけですね。こういった構造が理解できるようになると、「怒り」という感情と、もっと向き合いやすくなるのではないかと思います。
確かに、自分のやっていることに自信があって、心に余裕もあれば、怒りがわいてくることも少なくなると思います。大谷翔平さんみたいに、純粋な向上心と自信を持っている人は、怒っている暇もないんだろうなと個人的には感じます。かっこいいですよね!
逆に、職場や学校や家庭など、なぜかずっとイライラしていたり文句ばかり言っている人っていませんか?そういった人は、周りから見るとかっこ悪く見えてしまいます。そうならないためにも、是非、事項で紹介する怒りのコントロールを実践してみましょう。
怒りをコントロールするための実践方法
それでは、怒りの構造が分かったところで、具体的にどのようなコントロール方法があるのでしょうか?
①怒りを感じたら「6秒」待つ
単純かつ分かりやすい方法です。怒りというのは、衝動的に生じることが多いので、その怒りを感じた瞬間が勝負となります。衝動的に怒ることが多いわけですが、そこをぐっとこらえられれば、怒りの感情はそこまで長続きしないことが証明されています。
怒ったことで残るものは、大抵、後悔や自己嫌悪であることが多いと思います。時には人間関係が悪くなることもあるかもしれません。良いことなんて何も無いのです。僕が思うに、怒りが必要なのは、サイヤ人がスーパーサイヤ人になる時くらいです!
いきなりは難しいかもしれませんが、日頃からこのことを頭に入れておけば、6秒待ってみるという訓練により、だんだんと怒りを感じる瞬間も少なくなってくると思います。
②怒りの許容度を見直す
次に、怒りに関する自分の思考を見直していきます。
「自分はどんなことで怒るのか」、「そもそも、それは怒るほどのことだったのか」などと振り返ってみるということです。
先ほども言いましたが、あることに対して、怒ることを選んでいるのは自分です。そのことを意識し、自分の思考パターンを書き換えることで、怒りをコントロールしていくのです。
言い換えると、「怒りの許容度」を変えていくということです。何か怒りがわいてきた出来事があれば、その事について冷静に考えてみます。冷静に振り返ってみたら、意外と大したことじゃなかったなと気付くことが多いと思います。
そういった場合には、次同じことが起きたら、怒らない方の器にでも入れておこう!といった感覚です。怒りの器が小さいから、すぐに溢れ出してしまうわけです。
怒りの器を大きくしておくことで、怒る回数も必ず減っていきます。まさに、「器の大きい人」になるということですね。もちろん、少しずつ訓練していけばいいのです。
③怒りを表す言葉遣いを変える
最後の項目も、簡単に実践出来ることです。
普段から言葉遣いが荒っぽい人は、怒りやすい傾向にあります。例えば、「キレル」・「ヤバイ」・「ウザイ」などの言葉ばかり使用していると、言葉のバリエーションが無いので、少しイライラしてくると、いきなり「キレタ」!となってしまうわけです。
参考までに、僕があみだした技をお伝えします。
「ん?怒りが出てきたぞ」→「魔人ブーのように頭から湯気が出てきそうだぞ」…といた具合に表現していけば、いきなりキレタ!とはならないものです。もしくは、体内で起きる実際の反応をそのまま言葉にして、「アドレナリホルモンが体内で生成されてきたぞ」でもいいと思います。
何かおかしなこと言ってます?大丈夫?(イチロー風)
実際、言葉をコントロールすることで、思考をコントロールすることにも繋がりますので、結果的に怒りの感情をコントロールすることに繋がるわけです。
いかがでしたでしょうか?怒りの構造を理解していただき、ここで紹介したコントロール方法を日常的に実践していただければ、少しずつでも怒りと上手く付き合っていくことが出来ると思います。
怒りをコントロールすることで、心身の健康を手に入れて、日常生活をより豊かなものにしていっていただけたら嬉しく思います。最後に、本日の記事やアンガーマネジメントについて参考になる書籍を紹介させていただきます。
アンガーマネジメント・怒りを学ぶオススメ本
アンガーマネジメント入門
日本アンガーマネジメント協会代表理事の、安藤俊介さんによる書籍です。ニューヨークでアンガーマネジメントの理論や技術を習得して、日本に導入した第一人者の方ですので、源流を学ぶことができますし、読みやすい内容にまとまっています。
自分の「怒り」タイプを知ってコントロールする はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック
こちらも安藤俊介さんによる書籍です。6つの「怒り」タイプ別に、性格の特徴や、怒り方の癖・改善トレーニング方法などが書かれたものになります。より実践的に学びたい方はこちらの書籍がオススメです。
マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント
アドット・コミュニケーション株式会社の代表で、講演会なども多く行っている戸田久実さんの書籍です。漫画形式になっていますので、アンガーマネジメントの全体像を分かりやすくつかむことが出来ると思います。