こんにちは、ゴローです。
本日の記事は、インタビュー企画第3弾です。過去2回は元々知り合いの方にインタビューさせてもらっていたので、実質今回が、インタビュー企画のスタートといえるかもしれません。
そんなわけで、家族・友人以外とは、実に9年ぶり(友人ですら、今は外で会うのは年1・2回)となるカフェにて、良い緊張感を持ちながらのインタビューとなりました。
今回インタビューさせてもらったお相手は、学生時代に摂食障害を、社会人になってからはうつ病を経験しながらも、現在はコールドプレスジュースなどを扱うお店の店主である、20代女性のAさんです。
Contents
①病気になったのはいつ頃?病名・きっかけなどは?
中学生の時に摂食障害になった。きっかけは、周囲の人がダイエットを氣にするようになり、自分もカロリーなどを氣にするようになっていき、ストイックになりすぎてしまった。
元々体重が多かったわけでもなかったが、部活で筋肉がつくようになり、体重が増えたことが氣になるようになってしまった(今であれば、筋肉が増えただけと理解できるのだが)。
摂食障害になりやすい傾向として、(ダイエットが契機で発症することが多い病気ということで)体重をうまく減らせると、一時的に達成感や充実感が得られることで、さらに極端な食事制限や偏った食事になってしまうことがあるようです。Aさんも些細なことがきっかけだったと考えると、誰にでも起き得る病気であると思わされます。
②どんな症状があった?
部活の際に走ったりしている時に、体が動かなくなってしまって異変を感じた。体重も20kg代まで落ちてしまっていて、筋肉もないので思うように動けず、このままじゃやばいかもしれない・・・と、自分でも感じるようになっていった。
逆に言うと、症状が出てくるまでは、食事制限なども含めた「行動」に対して違和感は無かったということで、周囲から最近痩せすぎじゃない?という声にも、特に氣にすることはなかった(サインのようなものは出ていたということでしょう)。
最終的に、定期的な健康診断で体重が大きく減っていたことから、客観的数字により、やっと病院に行くことになった。
③どんな治療をした?何か取り組んでいた?
最初に行った病院で紹介状をもらい、次の病院で入院することとなった。飢餓状態すぎて、心臓にも栄養が行き渡っておらず、筋肉を溶かすことで栄養を行き渡らせているような状態だった。
※入院したという話を聴き、僕もはじめは驚いたが、そんな状態になるまで体の悲鳴に氣がつけなかったということは、この病気の恐ろしさでもあると感じさせられます。
治療としてはとにかく安静状態でいること。飢餓状態がひどいため、とにかくエネルギーを消費しないことを優先するため、座ることもNG、寝たきり状態に。脳をなるべく使わないようにするため、雑誌を見るなどの行動もNGだった。
あとは、点滴をしたり、ちゃんと食事を摂ることに取り組んだり(この状況でも、しっかり食事することに抗う氣持ちがあるため簡単ではない)していき、血液検査の数値が改善されていったことで、3ヶ月ほど入院した後、通院へと切り替わっていった。
④摂食障害が治った・克服したきっかけはある?
その後、高校生・大学生と食への抵抗の浮き沈みはあったものの、普通に学生生活を過ごしていた。
そんな中、完全に治ったという感覚はまだ無かったが、(全部の食べ物が無理と思うような状態から)食べることへの恐怖がなくなってきたきっかけが、(後にお店を開くことにもなる)コールドプレスジュースとの出会いだった(大学生の時)。
野菜や果物に対する抵抗は少なかったため、身体に良いものは食べてもいいんだ!と、コールドプレスジュースと出会ったことで開き直ることが出来るようになった。そこからは外食なども含め、食を楽しめる機会も増えていった。
実際には、コールドプレスジュースも「カロリー」のことだけを考えれば低いというわけではないが、身体に良いものでカロリーを摂取することは悪くない!と心から思えたことが、Aさんにとっては大きな転機となったのでしょう。何かをきっかけに、考え方のパラダイムシフトが起きたという、良い例だと思います。
⑤一般企業に就職するも、その後うつ病を発症
大学生の時にコールドプレスジュースと出会い、そのお店でバイトもしていた。将来的には(会社に雇われているというよりは)何か独立してやっていきたいという想いは抱えつつも、大学卒業後に一般企業に就職した。
その後しばらく働きながら普通に過ごしていた中で、感情が沈むなど異変を感じるようになった。中学生の時の摂食障害の経験もあったので、自分で違和感に氣付くことが出来、病院でのうつ病との診断により休職することとなった。そのまま1年ほど休職していたが、最終的に退職することとなった。
⑥新しい道へ!自分でお店(コールドプレスジュース)を開くことになったきっかけは?
休職してしばらく経ってからは、いろいろと考えを巡らすことも出来るようになっていき、将来のことを考えるようにもなった。
営業の仕事をしていたが、どこか罪悪感のようなものがあって、自分がホントにやりたいことは何かな?と真剣に考えるようになった。
お金も必要だけど時間も必要だよね、という「働き方」もまずは大切。その上で、自分に嘘をつかずに、自分のやりたいことをやって、なおかつ社会のためになることをしたい、という「マインド」も大事にしたいと思った。
そんな中で、自分が経験したことを活かしたいと思った時に、摂食障害の経験などから「健康と食事」といったテーマが出てきた。また、ちょうどその時、親が体調を崩していた時期でもあり、自分からは野菜などを食べない親に野菜を摂らせたい!他にもそんな人は多いはず、などの想いも重なり、学生時代に出会っていたコールドプレスジュースを扱いたいと思うようになった。
⑦今後の展望・やっていきたいことは?
まずは今のお店を利用してくれる方を増やしたい(伸びしろがまだまだあるので笑)。お店が老人ホームの下にあることにも意味があると思うし、美容にも興味があるので、それらも含めた展開もしていけたら。
今はコールドプレスジュースのお店をしているが、あくまでも「健康意識を持ってもらうための1つの手段」として考えているので、いろいろな選択肢はあると思っている。
さらに将来的には、まだ漠然とした想いではあるが、摂食障害の人を支援できるような活動もやっていけたら嬉しい。
⑧病気を経験して何か変わったことはある?
病気になる前は、周りの目を氣にすることが多く、周りに喜ばれることが自分の喜びだったし、自分の意思というよりは、これをやっていたら喜ばれるだろう、ということを無意識にやっていた。
病気になってからは、自分のやりたいことをやっていこう!と思えるようになった。いつ死ぬか分からないといった経験もしたことで、将来これをやりたいなあじゃなくて、とりあえずやっちゃえ!というマインドを持てるようになった。
以前は人と話すことも苦手だったけど、今は嫌われてもいいやって思えるくらいになって、自然体で話せるようになってきた。
⑨最後に、現在病気や障がいなどを抱えている人にメッセージはある?
氣楽にいきましょう!素直にいきましょう!自分が病気をしている時、いろいろ考えすぎてしまって、がんじがらめになってしまっていたと思う。
それこそ、病気が現在進行中の時は、自分の氣持ちなんて分かってもらえないという感覚があったので、そういった人達に(病気を経験した者として)関わっていきたいという氣持ちもある。
⑩今回インタビューをさせてもらった感想
Aさんの話を聴かせていただき一番感じたことは、人生に必要のないことは起きないんだなということです。中学生の時に摂食障害になり、社会人になってからはうつ病を経験しているAさんですが、病気があった当時は間違いなく辛い時期だったと思います。しかし、その経験がきっかけで、コールドプレスジュースと出会うことになり、今ではお店まで開いているわけです。
「いま」という地点から見てみると、過去の辛い経験も決してムダではなかったと言えるのかもしれません。これは、僕自身もなるべく持つようにしている視点でもありますし、Aさんのこの一連のストーリーを知ることで、現在苦しい立場にいる方にとっては、少しでも希望を感じることが出来るのではないでしょうか?
また、Aさんのすごいところは、その想いを形にするため、「行動」したことにあると思います。こんなことをしてみたいと、夢を持つことは出来るかもしれませんが、まずは行動したことで、お店を始めるといった扉を開くことが出来たわけです。
個人的にも、今回話を聴かせていただき、共感できる想いの部分がかなり多くありました。自分が病気をしたこと自体は辛いことではあるが、でもだからこそ!当事者として氣持ちが分かってあげられることもあるはず、誰かの役に立てるかもしれないのです。僕がこのようにインタビュー企画を始めたいと思った理由もここにあるわけですが。
20代という若さで、自分らしい道を切り開き頑張っているAさんのコールドプレスジュースを飲みに行ってみて下さい!
健康意識を多くの人に持ってほしいという、Aさんの想いの詰まったドリンクが飲めるだけでなく、今回紹介したように、Aさんの経験したストーリーから出てくるパワーも一緒にいただけること間違いなしです!(下記写真はイベント時のモノ)
【お店情報】Re.fresh juice(リフレッシュジュース)
〇住所:愛知県名古屋市千種区千種2-22-1 レストランvive内にて間借り
〇営業:月、火、土、日営業(11:00〜16:00)
〇お店インスタ:リフレッシュジュースInstagram
それでは、本日も最後まで読んでいただいた皆さん、ありがとうございました!