インタビュー記事

【食の重要性を伝えたい!】ガンの経験、多発性硬化症を抱えながらも50歳で企業!「TOMO CAFF’E(トモカフェ)」などを経営 (早川友子さん・60歳)

 

こんにちは、ゴローです。

本日の記事では、病気を(現在も)抱えながらも、塾で頑張る娘を応援したい!食の重要性を伝えていきたい!という想いから、50歳で起業した早川さんにインタビューさせてもらいました。

星が丘テラスにて「TOMO CAFF’E」の営業を行ったり、マルシェの主催や講演を行うなど、多岐に渡り活躍し、安全な食について広める活動をなさっています。

 

お店を始めた(起業することになった)きっかけ・想いは?

娘が受験期で、塾に通う際にお弁当を持たせていたのですが、夏頃になると傷んでしまうので持たせることが出来なくなってしまうと感じた。そんな中、安心できるようなお弁当が売っている場所が見つからず、無いなら自分で作ればいいんだと思った。

さらに、自分の娘だけでなく、他の受験生にも同じように需要があるだろうということで、「塾弁」として販売したいと、娘が通う塾にプレゼンをした。

大手の塾ではあったが、なんとOKが出てエレベーターホールにてお弁当の販売が出来るようになった。この当時50歳で専業主婦であったが、会社を立ち上げることになった(2014年11月)。

会社を立ち上げ、お弁当を作ってもらえる業者を探したが、手作り弁当?冷凍食品を使わずして無理でしょ?といった反応ばかりで難航した。難しいのかな?と思いつつ、これだけ無理だと言われるということは、逆に私がやらなければいけない事業だ!と使命感のようなものがわいてきた。

会社を立ち上げてからの経緯・苦労

その後販売を続けていたが、高校生にとって毎日500・600円もするお弁当を買い続けることは難しく、コンビニやカップ麺などを買う高校生ばかりを目の当たりにした。

高校生をターゲットとするのは難しいと感じていた時、通り道にあった幼稚園の存在がヒントとなった。子供の時から安全な食の大切さを伝えていきたいと思い、その幼稚園に飛び込み営業をした。

熱意が伝わりその幼稚園からOKをもらうも、(業者側にとって)一回あたり最低200食のお弁当の準備が必要だということが分かり苦労した。元々飛び込み営業をした幼稚園では30食くらいの提供しか難しかったので、いくつかの幼稚園に声をかけ、最終的に2015年4月から200食分のお弁当を提供する目処を立てることが出来た。

病気になったのはいつ頃?病名・治療などは?

44歳の時に急に頭が痛くなり、髄膜炎との診断で1ヶ月入院することになった。原因が分からずにいろいろ検査している中で、髄膜炎の原因追及とは別に、45歳の時にガンであることが分かった。

治療としては手術と抗ガン剤治療を半年ほど行った。ガン治療としては一段落したすぐ後に、今度は物が二重に見えるようになってきてしまった。いくつかの病院通いや検査を経て、難病指定もされている多発性硬化症であることが分かった(47歳の時)。そこから10年以上、投薬治療を中心に多発性硬化症と付き合っている。自覚症状としては体調の上下はあまり無いが、突然何か起きる可能性はあるので、頭痛などの症状が出ると恐怖も少し感じながら病気ともうまく付き合っている。

病気を経験したことで、意識などに変化はありましたか?

自分の経験から、病気の人に「頑張ってね」ということを私は言いたくなくて、「乗り越えてね」という声をかけたいなと思うようになった。自分が言われて一番きつかったのが「気持ち分かるよ」だったので、そういった言葉には注意したい。

また、入院など病気を経験してきた中で、外出できなかったり1日天井を見ているだけといった日々があったので、やっぱり健康は大事だなと改めて思いましたし、「食べるもので健康・身体は出来ているし、それを広めていきたい!」と思うようになったことは、今の活動にも活かせていることかなと思います。

追記・小話

ただ、2014年の企業した当時は、「本物の味・食」を伝える取り組みをしていきたいと言うことが少し恥ずかしかった(今ほど健康志向という言葉・意識も定着していない頃なので)。でもそんな時、ももクロ(ももいろクローバーZ)を見ていたら、なんてパワーのある子達なんだ!私も何も考えずにやりたい事に進んでみよう!と、心の中で「ももクロ精神」を秘めながら頑張ってきた(笑)

「TOMO CAFF’E」以外の活動や想いも教えて下さい?

4年前から椙山女学園大学で講義をさせてもらっています。50歳からの企業についてや、「食」についての話を主にしている。

また、星が丘テラスにて、フードやスイーツ・アクセサリーなどのお店が並ぶマルシェの主催もしています。さらに、例えば発酵講座やワイン会なども不定期で開催したりもしているが、いずれの活動も、この場所がきっかけでいろいろな縁や挑戦に繋がっていってくれたらという想いがある。そういった方達が活躍するきっかけになってくれたら、私としても嬉しいことです。

今後のさらなる展望・やっていきたいことは?

私のお店で提供しているような食品を食べてもらって、なんか「胃ごこち」がいいなって実際に感じてもらい、それが日常になってくれたら嬉しいです。食のシフトチェンジを起こしたい。

例えば、添加物不使用のレトルトカレーを販売しているが、これを手にとってもらって、市販の添加物たくさんのモノを買う人達を減らしたい。何を購入するかが消費者の「投票」だと思うので、消費者がそういった食品を買わなければ、大手も健康・安全な食品を作らざるを得なくなると思うんです。

皆さんが企業戦略にはまってしまっていることに気がついて欲しいですね。添加物を多く使用することで、安く美味しいモノが買えてしまう機会が減っていけばなと・・・。

「良いモノ」を皆さんにとにかく知ってほしいです。私のお店の食品じゃなくてもいいので、安全な食品を手にとってくれる方が増えてくれたら嬉しいです。

なので、皆さんから、食が変わったよ、健康になってきたよ、という言葉をもらえることが何よりも嬉しい。今後もお店や講座を通して伝えていきたいですね。

最後に、現在病気や障がいなどを抱えている人にメッセージをいただけますか

私自身病気になって、不幸じゃなくて、ちょっと不自由なだけだったと思いたいんです。なかなかポジティブシンキングも難しいですけど、それでもポジティブでいることで、ポジティブな人との縁が増えたり、運がめぐってくると思うんです。

ガンになって髪の毛が全部抜けちゃったけど、じゃあ逆にこれで出来ることってなんだろう?って思った時に、ウィッグを3つくらい買ってきてオシャレを楽しんだりした。

今出来る範囲での幸せを見つけることでやってこられたので、そういった気持ちで乗り越えてもらえたらなあって思います。

50歳で企業して現在10年が経ちますが、この10年間が、30代よりも40代よりも楽しい10年でした!なので、企業したことで私の50代はホントに充実していたと思うことが出来ました。

私もこんな風になれると思っていなかったし、少しだけでもベクトルが上を向いてくれるようになっていってくれたら嬉しいなと思います。

こういった(筆者との)出会いが生まれたことも嬉しいですし、出会う人が多いほど分かち合うことができる人も増えるので、分かち合うことができる・共通の話題ができる人こそが私の宝ものだと思っています。なので、いろいろな人と出会ったり話したりしてみてほしいなと思います。

今回インタビューをさせてもらった感想

早川さんのお話を聴かせてもらい、行動力もすごいですし、そのスピードにも驚かされました。また、病気を抱えながらということもさることながら、50歳という年齢で専業主婦から起業を決意されたことにも、驚かされますし尊敬します。

病気や年齢などは関係ないということですよね。想いさえあれば、どんな時でも、いつからでも「行動」することが出来る!そんなことを、早川さんのストーリーから感じとってもらえるのではないでしょうか。

また、30代・40代よりも、50代の10年間の方が楽しかった!という発言も印象に残っています。個人的にもこれからの人生を想像した時に、勇氣づけられる言葉でもあります。

早川さんがそんな風に思えた・過ごせたのは、病気を経験することになってしまったが(むしろ病気を経験したからこそ)、そこから考え方をポジティブに変換していったことで、切り開くことができた道である!と、今回インタビューをさせてもらって強く感じたところでもあります。

他にも「食」に対する熱い想いをたくさん聴かせてもらいましたので、是非、直接お店に足を運んで早川さんからお話を聴いてみて下さい!

【お店情報】TOMO CAFF’E (トモカフェ)

〇住 所:名古屋市千種区星が丘元町16-50星が丘テラスTHE KITCHEN2内

〇営業時間 :10:00〜20:00

〇お店のHP:TOMO CAFF’EのHP

 

それでは、本日も最後まで読んでいただいた皆さん、ありがとうございました!

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