名古屋21大師霊場(車いす)

名古屋市東区の名刹「徳興山 建中寺」(6~7番札所間)参拝へ。 遍路道中の古民家カフェも紹介

 

こんにちは、ゴローです。

車椅子でのお遍路6日目(実施日:2019年4月)の記事です。

本日の記事では、前回の終了地点である、第六番札所の「東岳山 長久寺」から出発していきます。

第七番札所までは少し距離がありますので、六番~七番の札所間の遍路道中にある、東区隋一の名刹「建中寺」を参拝していきます。そして、いつものように遍路道中の立ち寄りカフェも紹介していきますね。

「1寺1コーヒー」をテーマに、今後遍路をされる方にも、参考にして楽しんでいただければと思います。

自分の体調のことや、家族との日程調整もありますので(一人で完結出来ないのがもどかしいですが)、1ヶ月も間が空いてしまいました(汗)

と、当時の手記にありましたが、この後何度も3か月くらい間が空きます(苦笑)

21番まで遍路を進めていくには時間を要すると思いますが、気長にお付き合い下さい!

 

「徳興山 建中寺」までの遍路道中

六番札所である長久寺の前の道を、少し北に進んでいきます。

1ヶ月ほど前に長久寺にたどり着いた際には、この道は早咲きの桜(オオカンザクラの並木道)がキレイに咲いていた時期でしたので、たった1ヶ月足らずで、キレイな新緑の木に変わっているのを目の当たりにすると、季節の移ろいの速さを感じずにはいられませんね。

 

そして、車椅子で遍路をしていると、道端のこんなキレイな花も目に入ってきます。

車や自転車では見逃すような景色など、歩くことで別の楽しみを味わったことがある方も多いと思いますが、車椅子だと、目線も低くスピードが遅くなるため、さらに細かい部分が目につきます。

これは車椅子でのお遍路のメリットと言えるかもしれませんね。もちろん、ほとんどの方が歩き遍路をされると思いますので、こんな所にも意識しながら(発見を楽しみながら)ゆっくりお遍路してみて下さい。

 

 

徳川園周辺の古民家カフェ「Jill(ジル)」へ

ここからひたすら東へ進んでいきます。

国宝の源氏物語絵巻で有名な徳川美術館(徳川園)へ向かうこと約1キロ。徳川美術館のほど近くにある、古民家を改装したカフェ「Jill(ジル)カフェプラスバー」が、本日の遍路道中の立ち寄りカフェです。

徳川園の近くということもあり、歴史を感じさせる閑静な住宅街の中にひっそりと現れます。存在を知らないと通り過ぎてしまいそうな雰囲気の場所です。

外観・内観ともに、古民家の雰囲気を感じられるカフェですので、遍路をされる方にとっては、このような雰囲気を好む方も多いのではないでしょうか。ちょっとした非日常を感じながら、ちょうどいい休憩場所になると思います。

 

僕は今回、アイスコーヒーとベイクドチーズケーキ(北海道産)を頼みました。

コーヒーは中川区の人気カフェ「ジムランコーヒー」で焙煎されたものを使用しており、高品質のスペシャルティコーヒーです。普段はカフェラテしか飲まない僕ですが、アイスコーヒーにしたことにより、奥深い味と、何より香りを楽しむことが出来ました。

かなりオススメのカフェですので、歩き遍路をされる方には、こちらで一息つくことをオススメします!ホントは教えたくなかったです(笑)

 

【店舗情報】

○住  所:愛知県名古屋市東区徳川町515

○電  話:052-325-3701

○アクセス:名鉄瀬戸線「森下駅」から徒歩5分

○定休日 :月曜日

 

 

名古屋市東区の名刹「建中寺」とは?

カフェを後にし、建中寺へと向かいます。カフェから約1kmの距離にあります。

建中寺のすぐ西側に、名古屋市東区役所があり、そこを通過します(写真のような道)。

 

次の交差点を曲がり、少し進むと、いよいよ建中寺の看板が見えてまいりました。

 

正面に回ると、立派な「三門」が出迎えてくれます。何度も見ているはずなのですが、その圧倒的な存在には思わず感動してしまいます。

三門とは、空門・無相門・無願門の三解脱門(三境地)の意味をもち、建中寺の三門は、名古屋市の指定有形文化財にも指定されています。

 

さらにこの三門だけでなく、建中寺の境内にある建物の多くが、愛知県指定有形文化財や名古屋市指定有形文化財などの指定を受けている由緒ある寺院です。

建中寺は浄土宗の寺院で、正式名称は「徳興山崇仁院建中寺」といいます。

初代尾張藩主である、徳川義直(家康の九番目の息子)の菩提を弔うために、尾張徳川家先祖代々の菩提寺として、さらには、尾張藩すべての人々の心のよりどころとするために、息子の(第二代尾張藩主である)徳川光友が建立しました。

江戸時代には、無本寺(別格本山)として、塔頭寺院と末寺を有していましたが、廃藩置県により愛知県の一部となりました。1872年に、寺格を無本寺から知恩院の末寺へと降格させて現在に至っています。

 

境内に入ると、三門にも負けず劣らずの、迫力のある「本堂」が待ち構えています。こちらも、名古屋市指定有形文化財になります。

間口十五間(27m)奥行十四間(25.2m)建坪二一〇坪(700㎡)の大きな木造建築になるのですが、現在名古屋市内にある木造建築物としては最大の大きさを誇るそうですよ。

本堂の中に入ると、本尊の阿弥陀仏像(止利仏師作と言われている)を中心に、豪華絢爛でありながらも非常に厳かな空気が味わえます。朝の5時から入ることが出来るそうですので、いつかこんな贅沢な空間で、座禅でも組みながら修行してみたいものです。

 

広い境内には、他にもたくさんの名古屋市指定有形文化財があります。

こちらの写真は「開山堂」です。寄せ棟造り桟瓦(さんがわら)葺き総欅造りとなっており、建中寺の伽藍建築を理解する上では、貴重な遺構になります。本尊阿弥陀如来を中心として、建中寺の開山上人中興上人の木像が安置されており、代々の住職の位牌が祀られているそうです。

 

こちらの写真は「明王殿」です。江戸時代から、尾張徳川家戦勝祈願の秘仏として伝えられてきた大変貴重なものであり、南側の部屋には、不動堂を再建した当山三十五世愍瑞上人の木像が安置されています。毎月28日には縁日のご祈祷、5月と11月の縁日には、護摩焚きが行われるそうです。

境内の広さにも驚かされますが、その歴史的内容や建造物をこうして見ていきますと、改めて立派なお寺であり、皆さんにも是非訪れていただきたいお寺だと感じます。

 

「徳興山 建中寺」駐車場の情報など

 

○住  所:愛知県名古屋市東区筒井一丁目7番57号

○電  話: 052-935-3845

○アクセス:地下鉄桜通線「車道」駅から徒歩10分

○駐車場 :お寺の前や境内に、数台駐車可能

 

 

 

【車いす遍路6日目】の行程

 

建中寺を後にし、同じく浄土宗を教えることで有名な「東海中学校・東海高等学校」の前まで進み(500mほど)、この日の遍路は終了しました。

 

A、東岳山 長久寺(第六番札所)

B、古民家カフェ「Jill(ジル)」

C、徳興山 建中寺

D、東海中学・高校

A→B 1000m・約20分

B→C 1000m・約20分

C→D  500m・約10分

 

次回は、「東海中学校・高等学校」からスタートしていき、第七番札所の参拝を行っていきますので、よろしくお願いします。

それでは本日もありがとうございました。

 

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